キレイに保存されている、モハ103。

保存度の高い、山形交通三山線。

出羽三山への参詣や周辺の鉱物資源の運搬を目的につくられた、山形交通三山線。
廃止されたのは1974年と既に35年以上が経過しているが、その割に路盤や資料、車両の保存度が高い。

月山へのスキー客や貨物も運んだ山形交通三山線。

国鉄左沢線(あてらざわせん)羽前高松駅から分岐していた山形交通三山線は、西村山郡西川町の、山形交通間沢待合所になっている間沢駅までの約11.4キロを走っていた。 廃止は1974年。周辺鉱山の閉山や、スキー客の自家用車化等も大きかったようである。
廃止後もこの地方の重要なバスターミナルとして、特急バスも停車していたが、山形自動車道の開通を機に待合所に格下げされてしまった。現在は商店等も減り、ずいぶん寂しい旧駅前である。

遺構ガイド

羽前高松駅前は駅も建て替えられてしまい、駅前もだだっ広く、昔日の面影を残すものは少ない。
途中旧版地図等を見比べながら線路跡を辿ることは可能なところが多いが、農道、抜け道、自転車道等様々な形で転用されている。
終点間沢駅跡もバスターミナルは建て替えられて面影は少ないが、近くの月山酒造資料館に、車両や駅名標等が展示されている。この保存車両は手入れがよくされており、見物である。
自転車道

周辺ガイド

バイパス道路からはコンビニエンスストアを目印に少し旧市街に戻ると旧版道路標識がある。その標識から山に登れば保存車両。
酒造資料館には車両以外にも資料が残り、見せてもらえる。
月山の酒造資料館
開館期間4月1日から12月29日■開館時間9:00-16:30(火曜定休)■見学無料

保存車両