電動貨車と陸軍軽貨車

今も木造路面電車の走る、大阪。

大阪のディープサウス、恵比須町と天王寺から堺まで走る路面電車、阪堺電気軌道。ここの車庫に今回おじゃました。

「ちん電」を支える、フランクな工場。

恵比須町から堺へ向かって大阪の南を走る、阪堺。吊り掛け駆動独特の音と振動に心地よく揺られながら、あびこ道まで。
途中には大阪随一の初詣参拝者数を誇る、住吉大社などもある。
ここの縁日は見もの。驚くほどの密度とバラエティにあふれた店々が並び、それがさらに表から見ると整然として「いない」ように見える並び方なのである。
普通は神社の縁日と言えば、参道両側に整然と並ぶ姿を思い浮かべる方には、ちょっと驚きである。特に南側の駐車場辺りに雑然と並ぶ店には、底知れぬパワーを感じる。

そしていよいよ工場へ。

あびこ道駅で降りると、すぐ横にあるのが、あびこ車庫。ここですべての車両のメンテナンスも行う。
いろいろ許可をいただいて、札をもらって構内へ。
構内に入っていきなり、工事用の電動貨車の隣に留置されているのが旧陸軍軽貨車。路線にあわせて車輪の幅を変えられるものである。
西日本では現役で本線上に出ている旧陸軍軽貨車はここくらいではとのことであった。

整備中の167

改装なった161