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ちょっと慣れてきたら編 <2CVのポイント>

ポイント、コイル、まとめていってみよう!


2CVの点火制御は、ポイント。
進角制御もばねですし、高回転になるとついてきません。
ポイントの接点、コンデンサと交換部品もありますし、ポイントへのアクセスが何より面倒。
123イグニッションで、一気にメンテナンスフリー化するか、
永井電子のセミトランジスタイグニッションで寿命を延ばすか。
いずれかの対策をオススメします。

また、2CVの高圧コイルは、案外パンクしやすいもの。
原因は、イグニッションオンのままにしておくと、1/2の確率でコイルに電流が流れっぱなしになるイグニッションシステムの設計によるもの。
最近のクルマは、エンジンが回っていなければ、イグニッションをオンにしていても、電流が流れないようになっています。
またこのコイル、結構歩留まりが悪く、ワタシが今まで使ってきた10個程度のうち、交換後1日持たずにパンクしたものが1個、最初からパンクしていたものが1個ありました。
現在使っているものが正常に動いているうちに、あたらしいモノを買って取り付けて、試しに使ってOKならそのまま使用、正常な1個を予備においておくことをオススメします。

ポイントの交換

用意するもの
  • ポイントセット(ポイント、コンデンサ)
  • 11ミリのボックスレンチ
  • 14ミリのロングのT字レンチかエクステンションつき14ミリソケットレンチなど
  • マイナスドライバ
  • (タイミングライト)
  • (細めの鉄の丸棒)

手順
  1. 11ミリのレンチで、ファンカバーを外します。
  2. 14ミリのレンチで、ファンを止めているボルトを外します。
  3. ロングのTレンチは、そのままファンをこじて外せるので便利ですが、ソケットレンチプラスエクステンションでも出来ます。
  4. ボルトを外したら、T字レンチならサイドレンチを突っ込んでゆすって、ソケットなどなら棒を突っ込んだりエクステンションを突っ込んだりしてゆすって、ファンを外します。
  5. ファンを外すと奥にゴムシートが3本のねじで止まっています。これをドライバで外すと、ポイントカバーが現れます。
  6. ポイントとコンデンサを交換します。
  7. 本来は、ここで丸棒をブロックの棒差し穴からフライホイールの棒挿し穴に挿し、イグニッションをオンにして、コイルとエンジンブロックにタイミングライトをあてて、タイミングをとります。
  8. タイミングの調整は、ポイントボックス本体の傾きで行います。
  9. ちなみにずぼらなワタシは、ポイントボックスの位置を変えないようにすることで、元と同じ場所に組み込んで、代替のタイミングを出してしまいます。
  10. 細かな調整は、エンジンをかけてみて行いますが、ファンがついていないので冷却が出来ないことから、この作業は短時間で済ませる必要があります。
  11. タイミングが合ったら、元通りに組み立てます。
  12. エンジンを回してみるときには、棒の抜き忘れに注意してください。



次は、コイル交換編。


コイルは、ファンの上、ヘッドライトステー中央に取り付けられています。
ボルト2本でとまっているだけです。
交換は簡単です。

123イグニッションなど


123イグニッションやセミトランジスタ点火システム、同時点火システムなどは、ポイントの弱点を補い、接点の焼損を防いで、高回転時の進角調整を正確に行うためのものです。
セミトランジスタ点火システムは、既存のポイントを残してスイッチとしては利用しつつ、そこに大電流を流さないようにすることで、ポイントの焼損を防ぐもの。アイドリングなどはやはり安定します。
123イグニッションは、ポイント自体をやめてしまい、トランジスタで進角調整からスイッチングまでやってしまうもの。
高回転の伸びはよくなりますし、アイドリングも安定します。
他にもルーカスやボッシュなどからも同時点火システムやフルトランジスタイグニッションシステムなど、いろいろ出ています。
永井のセミトラは、キャンセルコネクタがついているので、いつでもコネクタの抜き差しで元に戻せる安心感があります。
123イグニッションは、つけている台数の多さと、高回転までスムーズに回ることから、ヘビーユーザには特にオススメです。
ワタシは10年以上永井のセミトラを使いましたが、信頼性はピカイチでした。
ここ数年は、123を使っていますが、よく回りますね。

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