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ちょっと慣れてきたら編 <2CVの発電機>

意外に減る、発電機のブラシ


2CVの発電機は、未だにカーボンブラシを使っています。
カーボンブラシは、2万キロくらいで寿命。
交換が必要です。
チャールストンやクラブの扇形メーターだと、電圧計がついているので、通常走行時でも電圧が真ん中まで来なくなったら、そろそろ替え時。
スペシアルの小さいメーターには電圧計がないので、夜間ヘッドライトが暗くなったり、エンジンの回転を上げてもメーター照明が明るくならなくなってきたら、替え時ですね。
ボルテージレギュレーターもたまにパンクするので、一緒に交換がよいかもしれません。
また、ファンベルトが切れることもあります。この場合、前で「ばちん」と音がして、一瞬ゴム臭くなります。その後は何事もなく走るので、わからないこともあります。バッテリの電気を使いきってくると、エンジンがストールする、ヘッドライトが暗くなる、ウインカーがおかしい、などでわかるのですが、そのころにはもうぎりぎりです。

カーボンブラシ交換編

用意するもの
  • 新しいカーボンブラシ
  • マイナスドライバー

手順
  1. 2CVの発電機、純正品は3メーカー4タイプが主流。
  2. Ducellier、Paris-Rhone、Iskraあたりですね。
  3. いずれも日本ではあまり聞きません。
  4. 国産車用の発電機に変わっているものもあります。
  5. BXあたり以降は純正で三菱がついていたりしますが、2CVにはないですね。
  6. まずは自分の2CVの発電機にあったブラシとヒューズプレートを用意します。
  7. バッテリの端子を外します。
  8. 発電機をぐるっと見回すと、マイナスねじでとまっているブラシがあるはずです。
  9. ブラシとヒューズプレートを外して、新しいものに付け替えます。
  10. 完了です。バッテリの端子を再びつけます。

ブラシが減るころには、だいたいヒューズプレートも焼けてしまっていますので、セットで交換したほうがいいですね。

レギュレーターも定期交換部品です。


2CVの発電機は、発電機単体。バッテリーの前にぶら下がっているレギュレーターが、充電量や電圧を調整しています。
これも単なる電気接点式なので、接点が焼けてきて、動かなくなります。
これも定期的に交換、もしくはメンテナンスが必要です。

用意するもの

  • 交換用レギュレーター

手順

  1. バッテリーの前にあるレギュレーターを、裏側にあるコネクタを外して、新しいものと交換するだけです。

ファンベルトも切れますよ。


2CVのファンベルトは、発電機を回しているだけ。
ベルトが切れてもしばらくは走りますが、だんだんライトが暗くなり、エンジンが失火し、ついには止まってしまいます。
予備を持っておくくらいのほうがいいですね。

用意するもの

  • ベルト(純正以外にも、長さが合えばバンドーの汎用自動車ベルトでもOKです。ワタシが使っていたものには、ブルーバードU なんて書いてありました)
  • 14ミリのレンチ
  • 11ミリのレンチ
  • 9ミリのレンチ
  • 長いエクステンション

手順

  1. 9ミリのレンチで、ベルトカバーのナットを緩めます。外してしまわないでもいいですよ。
  2. 緩むとカバーが外れます。
  3. 11ミリでファンカバーのボルトを外します。
  4. ファンカバーを外します。
  5. 発電機を止めているボルトを緩めます。
  6. ファンの真ん中にある14ミリのボルトを外します。
  7. 兵庫県の某社製のT字レンチは、棒の部分が長く、ファンをこじるのにも使えてちょうどいいです。
  8. ファンを止めている14ミリを抜いてから、エクステンションを突っ込んだり、長い棒を使ったりして、ファンをこじて、はずします。
  9. ファンと発電機にかかっているベルトを交換して、ファン、ファンカバーを元に戻します。
  10. 発電機を止めているボルトを、発電機本体を引っ張り上げながら締めます。
  11. ベルトの張りを調整します。手で押してたわむくらい。
  12. ファンカバーを戻して、ナットを締めます。

メンテナンスフリーに。国産発電機に交換編。


2CVの発電機は、アイドリングだと十分な発電量がありません。
ヘッドライトを点灯して、カーステレオをつけて、、、なんてことになると、発電量が不足するのは自明です。
発電機を国産のものにすると、アイドリングでも十分な発電量が確保されて、なかなか快適です。
国産発電機はほとんどがブラシレス、レギュレーター内臓になっているので、ブラシやヒューズプレート、レギュレーターの交換も不要です。
オーバーホール済みの中古、軽自動車用あたりで十分です。
ただし、ホンダ車は逆回転なので、ダイハツ、スバル、スズキ用がよいようです。
ワタシはダイハツの軽乗用車用(日本電装)です。
準備するもの
  • 国産軽自動車用発電機(オーバーホール済みの中古)
  • 延長ステー(現物あわせ)
  • (チャージランプ用豆電球)
  • (レギュレータ配線スキップ用配線、コネクタ)

手順
  1. バッテリのターミナルを外します。
  2. 純正発電機を外します。
  3. 純正発電機と新しい発電機の大きさを比べて、ベルトの長さが同じになるように、ステーをつくります。
  4. 純正発電機のプーリを、新しい発電機に移植します。
  5. ステーを調整しながら、元通りに取り付けます。
  6. バッテリのターミナルをとりつけます。

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